6/23 ことだま屋本舗EXステージVol.08「レオナルド危機一髪」&「さんばか」満員御礼&レポート！：トミサワレポート～漫画原作・脚本他、よろず承り：SSブログ

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6/23 ことだま屋本舗EXステージVol.08「レオナルド危機一髪」&「さんばか」満員御礼&レポート！ [編集]

　ことだま屋EX08「レオナルド危機一髪／さんばか」おかげさまで満員御礼にて終了いたしました。

　一日限りの公演に作り込まれた動画と豪華なキャストという贅沢なイベント。久々の私原作単独ということもあり、特に仕事関係の人に声をかけ、出版、アニメ、ゲーム、様々なジャンルの仕事人に見てもらったのも今回の特長。そういうプロ達の目から見ても、試みの面白さ、スキルの高さは高評価でした。来たメンバーを思い返すに、この道を志す頃からの自分史が垣間見えるようでしたw　その多くの人は、私の元々目指してたところ、作りたかった作品を知ってるので、「レオナルド危機一髪」が、いかに趣味全開、好み爆発に映ったことやら。本望ですけどね。

　演出の加藤隼平君の音楽ユニット、オリジナルテーマ・主題歌の「Anywhere you go」は、くりかえし聞くほど味が出て、耳馴染みが良くなるほど作品を盛り上げる記号になる優れた曲。CDはないの？って何人にも言われました。前回は1話の冊子と共に80冊ほど置いてて、今回は5冊だけ隼平君が持ってきてくれたんで置いといたら瞬殺でした。
　歌か漫画のタイトルで検索すれば、Youtubeで見られるだろうし、Amazonの私の著者ページにも映像貼らせてもらってます。
https://www.amazon.co.jp/l/B004L9RE7I?_encoding=UTF8&redirectedFromKindleDbs=true&ref_=dbs_p_ebk_r00_abau_000000&rfkd=1&shoppingPortalEnabled=true

　キャストは昨年の初演からメインメンバー全員続投。お忙しい中、集まってくれたのは本当にありがたい。初演の時からシリーズ物のような空気を出していきたいねと話していて、今回は、それが本物になりました。代永翼君演じるレオナルドと佐藤健輔君演じる文楽や笠原あきらさん演じるリザとのかけあいは、クライムアクションで最も重要な空気を作り出せてます。自分の作品だからってんじゃなく、四十年以上アクション映画を特に吹替で見続けてきたファンとしての視点で、いいチームが出来上がったと思ってます。ヒーロー、相棒、謎の女…、それぞれがピッタリはまってるから生まれるムード。前半にやった「さんばか」では代永君は幼児役で楽しませてくれてからの、これは場が温まって満を持してって感じだった。
　リザの父親はプロデューサー鈴木コウタ君が若いのに老けをやるカメレオン俳優ぶりでものにしてるし、敵役にあたる稲村透君演じるビクターは、まあはまりすぎるほどはまってて、敵役なのに愛されキャラになってしまうあたりがなぁ…w

　アクション物は敵が強くないとつまらない。褐色くノ一ノキサルを演じた平田由季さんは前回はビクターの配下で隻眼の女軍人ハンナを好演。指揮官タイプの女敵役から、今回は自分が動く暗殺者。しかも必死になって動いちゃクールにならないので、緩急が難しい。それがはまらないとバトルシーンの相手役、文楽も光らなくなる。結果、本番では見事に無敵VS最強の緊張感と余裕漂う場面になってました。
　そのノキサルのボス、カエサル役の大畑伸太郎君は、多分チーム随一の漫画読みで、どんな作品の話にもついてくる。ルパン三世に関しても、かなり細かい話まで出来て、ノキサルは百地三太夫的立場なんだよって話で理解してくれたりね。役の説明で他の作品に例えるのは上策とは言えないんだけど、全部が全部そうもいかないし、ザックリ探るのには、そんなコミュニケーション取れるのは貴重にして便利。そういう意味でも色んな人と仕事する人は共通言語になり得る作品を多く読んでおくべきだよね。

　漫画家ハムさん一押しキャラ、ビクターの秘書イゴオリ役の渡部康大君、OL・A、B､機関士役の池羽悠さん、鈴木果穂さん、高橋雛子さんは、先に終わった同時上演作品「さんばか」の重責から解かれイキイキしてた気がするw 花渕嶺君は、こっちでも先輩達に交じって、裏やガヤで頑張ってた。そういうのが後で現場で生きるのよ。
　「さんばか」で主役を演じていただいた橘U子さんは、「レオナルド危機一髪」では、基本お休み。裏で何か動いてたかもしれないけどw さんばかの方のレポートは、こちら脱兎社ブログにて。
https://datto-press2014.blog.so-net.ne.jp/

　そしてFile06の敵役チェーザレを演じてくれたのは中澤まさとも君。ちょっと長めに話す機会があって、じっくり声が聞けたんだけど、元々から響く低音なのね。堂々とした強敵感は、三本立て最後のエピソードを盛り上げてくれました。公演前は稽古シーンのツイートで楽しませてくれてたしね。あれが、まさかチェーザレのあんな場面だとは思わなかったでしょ。

　そんな場面のある「レオナルド危機一髪」第二巻は現在予約中。7/4に発売。電子書籍のみです。

http://www.homesha.jp/8342c130t00044315501/

　ことだま屋EXは楽しい公演であると共に、出版イベントとしての仕掛けに満ち、様々な企てを実現させるべく行われてます。今回のイベントがきっかけで、作品が他のメディアと連動したり、新たな作品が生まれたり、見に来てくれた方が気に入った役者に仕事を振るだけでも大きな広がりです。
もちろん作品自体が売れてくれることが基本で、代永君や中澤君やU子さんが、爆笑アフタートークの最中でも、しっかり原作について語ってくれたのはありがたかったな。その後のSNS関係でも、みなさんに告知いただき、感謝いたします。

　いくつかの企画はすでに動き始めてます。ことだま屋EXで出来た御縁が、大きく広がって行き、意外なところで再会できたりしたら最高だなぁ。けっこう、そういうことあるからね。
　ってことで、しばらく通常業務に戻ります。引き続き、よろしくお願いいたします。