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百日紅とか鼠小僧とか

 江戸物の漫画を発表している身としては、当然チェックしている杉浦日向子さんの名著群。その中でも代表作とされる「百日紅」が、クレヨンしんちゃん劇場版で多くの名作を監督した原恵一さんでアニメ化されたので見に行った。
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 丁寧で綺麗にまとまった印象。北斎の娘、お栄=葛飾応為に関しては、キャサリン・ゴヴィエの小説「北斎と応為」が面白かった。式亭三馬やシーボルトを絡ませたあたりが、特に共感できた。応為を意識したのは、緒形拳が北斎を演じた「北斎漫画」という映画で田中裕子が演じていたのが最初だった。「さんばか」を作り始めた頃、漫画を一緒に作っているたみさんから、その名前が出て、より興味を持って色々と調べて、ちょっとぶっ飛んだイメージが出来上がっている。年内には形に出来るかな…。

 さて、江戸物、時代劇好きで、そこにルパンマニアとしては、たどり着くべくして、たどり着いた作品が7月3日に発売されます。タイトルは「ジロキチ~新説鼠伝」。
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 元々、漫画原作として作っていた作品だったんだけど、縁あって小説化の話をいただきました。漫画想定のためアクション重視だったり、色々と省略してる部分もあったり、そもそも初稿で未整理な状態だったところから、数々のノベライズをヒットさせてる松田朱夏さんに形にしていただいた次第です。完成した原稿を読ませていただいて、私の些細なこだわりに気を配っていただきつつ、レーベルにふさわしいクオリティーになっていたのには、プロの力量を感じさせられました。私は漫画の原作作業と同じような物ですが、松田さんは、ゼロから作るより面倒だったんじゃないかなぁ。いい加減な原作なので、最初から調べ直したりしなければならなかっただろうし。各方面からの要望を入れての再稿、バランス取りは頭が痛かったことと思います。編集さんとの細かなやりとりで、積年のアイディアが世に出る運びとなったこと、大変感謝しております。
 表紙カバー回りも編集さんの人脈で鉄壁の仕上がり。強烈なインパクトで書店で目を引きそうなイラストはSHOHEIさん、渋さと軽さが程よく調合されて世界観を膨らませてくれるデザインはマッハ55号の上杉季明さんによるものです。
 
 たくさんの人に読んでいただけますよう。よろしくお願いいたします。

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